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名古屋市緑区の加藤厚税理士事務所 相続税 贈与税 相続対策 中京大学非常勤講師

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ジョイナー

華麗な走り、華麗な風貌、従来の女性のアスリートの概念をいっそうさせた史上最速のランナー。アスリートとしては邪魔なのではと、他人が心配になるマニキュアをほどこした長いつめと金のブレスレット。カラフルな競技用スーツに超派手なメーク。「アスリートである前にレディー」と公言するジョイナーは輝かしい実績以上にファッションで我々の脳裏に鮮明に焼きついている。 日本でも数多く取り上げられた。以下もお笑いにも取り上げられた。さんまが何かやっていましたね。
 
 だが、語り継がれるべきはやはり記憶よりも記録である。1988年ソウル大会1カ月前の全米陸上では84年にあの女王アシュフォードが記録した世界記録10秒76を0秒27も上回る10秒49。それはもう衝撃的な記録でした。そして観衆の目をひきつけたオリンピック本番でも10秒54の好タイムで優勝。決してしてワールドレコードがフロックではないことを証明した。同じく200Mでは79年にコッホが出した21秒71を、これまた0秒37上回る21秒34の世界新記録。400MRと合わせて3冠を達成して独壇場となり、女ルイスとも呼ばれた。三段跳びの夫を持ち、まさにアスリート生活絶頂期であった。
 
 だが、ソウルオリンピックの翌年、なんと29歳で引退。国際陸上競技連盟がドーピング検査の強化を打ち出した矢先だった。そして約10年後の98年に心臓発作で38歳の若さで死去。超人的な速さ故に噂される薬物使用の疑惑が最後まで消えることはなかった。 しかし、誰の目にも強烈にあの走りが蘇ることは確かである。彼女は確かに美しかった・・・
 
 ソウルの熱狂の興奮からはや16年が経過した今。いまだにジョイナーの世界記録に迫る者さえ現れない。本当の不滅の記録になるのであろうか。



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